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貧血

貧血とは、何らかの原因で生体内でヘモグロビンの合成に不可欠な鉄が欠乏し、ヘモグロビンがの合成が十分に行われないために起こる症状です。人間は鉄を作り出すことは出来ないため、食物から鉄分を補給することが必要です。成人男性で毎日約1mgの鉄が失われますが、通常摂取された鉄は約10%が吸収されますので、1日約10mgの鉄を摂取しなければいけません。成人女性の場合には月経による出血で1日平均2mg失われるため、1日20mgの鉄を摂取しないと鉄の不足状態になります。鉄欠乏性貧血は日常最も起こりやすい貧血で、貧血の90%以上が鉄欠乏性貧血です
なお、血液のなかには、赤血球があり、そのなかに含まれるヘモグロビンは、体中に酸素を運ぶ重要なはたらきをしています。男性の0・5%、女性の12・7%が鉄欠乏性貧血であるといわれています。

貧血の原因

鉄欠乏性貧血は食事からの鉄摂取不足の場合、胃や十二指腸切除したための消化管からの鉄吸収障害で供給量が不足した場合、妊娠による鉄の需要量が増えた場合、消化管出血や月経過多により鉄の喪失量が増えた場合などが原因のことがあります。原因がはっきりしている場合は、その原因となっている病気の治療をします。

貧血の症状

貧血による組織への酸素供給量の低下を補うために、心拍数の増加による動悸悸・息切れ・疲れやすい・だるい・浮腫・立ちくらみ・頭重感、顔面蒼白などの症状がよくあります。その他に爪がスプーン状になったり、口内炎、舌炎などの症状があることもあります。なお、立ちくらみ(いわゆる脳貧血(のうひんけつ))はひどい貧血の場合にも起こりますが、大部分は自律神経機能の低下により下半身の血管が収縮せず、上半身が血液不足になって脳に血がまわらず起こるためです。貧血は徐々に進むことが多いため、ヘモグロビンが7g/dlくらいまで減少していても、体が順応してしまい、貧血症状がみられないこともあるため、注意が必要です。

貧血の検査

血液検査を行ないます。治療開始後、1ヶ月に一度くらいの頻度で血液検査をします。

貧血の診断

血液検査で、ヘモグロビン低値、血清鉄低値、総鉄結合能高値、貯蔵鉄を指標になる血清フェリチン低値が認められた場合に鉄欠乏性貧血と診断されます。高齢者であれば、消化管出血を疑い、便潜血検査や内視鏡を行なうこともあります。

貧血の治療法

薬物療法が中心になります。鉄剤の飲み薬(フェロミア、インクレミン)を1日100~200mg前後内服します。鉄剤を服用すると便の色が黒くなりますが、心配はいりません。副作用として吐き気などの胃腸障害がよくありますが、続けていくうちに症状が軽減されます。なお、お茶に含まれているタンニンは鉄と結合して鉄の吸収を妨げますが、日常生活のなかで普通に飲んでいる程度では問題ありません。

貧血の予後

治療効果は、まず血清鉄が上昇し、網赤血球(もうせっけっきゅう)が1週間後から増加して、続いて、平均0.1~0.2g/dl/日のペースでヘモグロビンが上昇します。貯蔵鉄が完全に正常になるまでには3~4カ月前後はかかるので、血清フェリチン値が上昇し、安定するまで治療を続ける必要があります。状況によっては1年間くらい飲み続けることもあります。

貧血の注意点

鉄剤の内服と同時に食事療法を併用することは大切ですが、食事療法だけでは足りなくなった鉄を補充するのは不十分です。鉄剤は通常100~200mgを服用しますが、鉄分が最も多いレバーでも1食分(50g)の鉄の含有量は6mgにすぎませんので、鉄剤の内服が必要になります。

貯蔵鉄の状態をみるには、血清フェリチン値を測定を行います。フェリチンの値が20ng/dl以上あれば貯蔵鉄が十分補充されたと判断して、鉄剤投与の中止を検討します。貯蔵鉄を十分回復させても、鉄の喪失の原因が続いている場合は再発しますので、半年後には一度フェリチンを含めた血液検査して、確認します。
鉄剤の服用にあたり、空腹時の投与が吸収の点では優れています(食後や食事中の投与では空腹時投与の60%の吸収率となります)が、鉄剤には、胃腸障害(吐き気・嘔吐・下痢)などの副作用があるため、食直後または食事中の服用をすすめしています。内服を継続出来ない場合には、静脈注射で鉄を補充することもあります。

 
 
医院名 新宿駅前クリニック
院長名 蓮池林太郎
診療科目 内科、皮膚科、泌尿器科
アレルギー科
ED/AGA専門外来
診療時間 午前 10時から2時
午後 3時30分から7時
診療受付 診療終了時間の15分前まで
住所
東京都新宿区西新宿1-11-12
大沼ビル2F

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