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風邪

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風邪というのはライノウイルスなどのウイルスに感染することで発症する感染症で、発熱・関節の痛み・喉の痛みなどの症状が出てくる感染症です。風邪の症状は誰にでも起こるありふれた症状が主体の病気なので軽く見られがちですが、実はその裏には思わぬ病気が隠れていることがあるのです。

胃潰瘍や盲腸(虫垂炎)など一般的にここの部分のこういった病気と特定できる病気ではありません。口や鼻から細菌やウイルスが侵入し、症状を引き起こすことを総称して「風邪」と呼んでいます。

気温の低い、風邪の冷たい場所に行くと急に咳やくしゃみが出ることがありますが、これは風邪の症状ではなく、のどや鼻の粘膜が単に刺激されて起こる現象です。

細菌やウイルスは粘膜を好みますのがのどや鼻の奥で増殖しようとします。これを防ごうとする体の機能が働くと、炎症という状態が起こります。こういった状況から生み出される鼻水、くしゃみ、せき、のどの痛み、発熱、頭痛などが風邪の症状として扱われます。

風邪の症状が出るまで

風邪

空気中のウイルスなどが口や鼻から侵入し、のどの奥の粘膜に付着します。ウイルスは細胞の中に入り込むことで増殖可能となります。人の防御反応として白血球をはじめとした成分がいつでも準備態勢をとってはいますが、ウイルスなどを発見するまでは、いくらか時間がかかります。この期間を通常「潜伏期間」と呼んでいます。

防御機構が動き出すと、今度は「炎症」が起こり、私たちの体には発熱や体のだるさ、悪寒、関節や筋肉の痛みとなって現れてきます。

咳や鼻水は、粘膜に付着したウイルスを排出させようとする防御反応であり、のどの痛みは炎症によって粘膜が腫れることで生じます。

当院内科は新宿や近郊からの患者様が多く来院されていますが、ほとんどの方は症状がひどくなった、または咳などが長く続いているといったことから治療を希望されます。
しかし症状が長引くと、風邪とは違う病気に移行する可能性もありますので、症状が出始めたらすぐに病院受診されることをおすすめ致します。

風邪の症状とインフルエンザの症状の違い

風邪の病原体となるものは、数限りないといわれますが、冬になると特に風邪の症状と見分けにくいのがインフルエンザではないでしょうか。

風邪の原因の多くは「RSウイルス」、「ライノウイルス」、「アデノウイルス」といわれ、インフルエンザはインフルエンザウイルスが原因といわれています。
風邪の原因ウイルスは、だいたい性質が似ていますが、インフルエンザウイルスと比較すると、即効性と強力性では大きな違いが見受けられます。

風邪の症状はくしゃみ、鼻水、のどの違和感、咳などが初期症状となって発熱に至っても37~38℃程度で終末をむかえます。しかしインフルエンザは鼻やのどの症状はほとんどなく、倦怠感や関節痛、発熱の症状からスタートし、発熱も40℃前後に及ぶケースが多くなります。

新宿にお住まいまたは勤務されている方が大勢いますので、流行病に敏感になる方も多いと思います。症状から風邪かどうかと自己判断するかと思いますが、風邪かインフルエンザかは病院での検査でなければ判明しません。また風邪の症状が軽いうちに受診することで、苦痛も最小限に抑えることができますし治るまでの時間も短くて済みます。おかしいなと感じた時には、すぐに内科受診することをお勧めいたします。

放置しておくとこんなことになる可能性があります

「風邪かと思ったら実は怖い病気だった」という経験は医療関係者であれば誰でも耳にするもので、発熱・倦怠感といったありふれた症状を軽視してしまうと人命に関わるような重篤な疾患を見逃してしまう事もあります。初期症状が風邪と類似している病気には膠原病・悪性腫瘍・重篤な感染症など様々な病気が知られています。膠原病や悪性腫瘍などは特に初期の段階で治療に取り掛かる事が最も重要だと考えられていて、風邪だと思い込んで放置してしまったためにかなり悪化してしまったという事も少なくないのです。

市販薬などの自己診断はこんな危険性があります

風邪の治療用に用いられている市販薬の大半はいわゆる「総合感冒薬」という薬で、だるさや熱をとるための解熱剤を中心とした様々な薬を配合していて、主に風邪の症状だけを抑える薬です。このため、市販薬を使いすぎてしまうと風邪をごまかす事はできるのですが、根本的な治療には至りません。また、症状が隠れてしまうと風邪と似た症状の様々な病気に気づかない原因になってしまいます。発熱やだるさが現れる病気には白血病などの早急な治療を必要とする病気もあります。症状が現れるのは辛い事ですが、自己診断で薬を使ってしまうと怖い病気の「警告」まで見逃してしまう原因になります。症状が辛い時には必ず医師に相談をし、適切な診断と治療を受けるように心がけましょう。